辺境系キャリアのレシピ 〜新卒即無職→海外就職→スペインMBA→?〜

市川慶です。3児の父。IE Business School MBA。外資ITセールスという名の傭兵稼業10年目。日本の20代30代の年収を倍増させるべく、ルーキー傭兵のリクルーティングと練兵をライフワークにしています。気軽にご相談どうぞ。

就職したくないでござる。

就職したく、ないでござる。

親友がMBAプログラムをドロップアウトした

入学直後に「俺は自分のスタートアップを前に進めるためにここに来たんだ」って言い切っていた同級生が、Term 1終了と同時にドロップアウト(退学)しムンバイに帰った。「自分が求めていたものとMBAにあるものは違った。俺は自分の会社とプロダクトに集中する」と言い残して。僕は一番仲のいいやつをクラスから失った。
同級生たちは彼の決断を止めようとしたし、あらゆる人が彼を「Crazy」だと言った。でも僕は彼が羨ましかった。お利口な学校を出てお利口なキャリアを選ぶこと以上に、自分が本気で取り組みたいことがあり、そこにコミットできていることが。

地位じゃないし、金じゃない

同級生の多く(というかほぼ全員)は、MBAを取得した後また就職し、既存の企業の中で偉くなることを念頭にビジネススクールに来ている。一方で僕はといえば、既に枠組みのある企業で働くことに一切の魅力を感じられない。
日本での最後の数年は年収が 平均1,500万くらいあったので割と贅沢な生活ができて、自転車とかカメラとかいろんな趣味を始めてみたり、靴やネクタイをいいものにしたり、ロレックスを買って着けてみたりしたがどれも割とすぐに飽きてしまった。稼ぐ金額が増えたところで、僕の「乾き」が癒えるとは思えない。
なお、ロレックスは日本を出るときにメルカリで売って、今はApple Watchを装着している。

自分の人生をここで燃やしてもいいという「何か」が欲しい

たぶんどこに就職しても「他人の人生を生きている」という思いから逃れることはできないと思う。起業一本に絞って、それだけを追って残りの1年強を走るっきゃない、という思いを強くしている。
起業に関して言うと自分がCEOにならずにCo-founderとして他の役職で参加する方法もあると思うんだけど、能力の方向性という意味でも、そもそもなんで起業するのか、という点でも、自分が旗振りやるしかないわなーと思う。

自分の怒りはどこにあるか

ここ最近、考えていることである。たぶんここに、他人ではなく自分が、あえてそれをやらないといけない理由があるんだと思っている。10代の頃から思ってるのは「10代の少年少女が、将来を楽観的に見られない状況は許せない」ということで、そのためのロールモデルになる、というのが20代から30代にかけてやってきたことだったし、ある程度は達成できたように思っている。(キャリアとしてはだいぶ特殊だけど…)
他に怒りの要素、世界に対して訴えたいこと、自分が変えたいことってあるかなと思うと、それほどにはない気がする。形になってないけど、全身全霊懸けられるのはその辺りかなあ、という気がする。

ここから

学校の成績は、本当にどうでもいい。ただ「成し遂げる」ために学べることは学び尽くしたい。卒業までに離陸できる体制を作る。そのためには夏休み前にはモデルとプランを粗方作って、夏休みに一気に開発できるようにする。次の3ヶ月4ヶ月はまたとても忙しいと思うので、大事なことにフォーカスして過ごすようにする。