辺境系キャリアのレシピ 〜新卒即無職→海外就職→スペインMBA→?〜

市川慶です。3児の父。IE Business School MBA。外資ITセールスという名の傭兵稼業10年目。日本の20代30代の年収を倍増させるべく、ルーキー傭兵のリクルーティングと練兵をライフワークにしています。気軽にご相談どうぞ。

『外資IT転職相談』は『外資IT転職のワンストップソリューション』へ

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トミオだ!実に2ヶ月半ぶりのエントリーだ。みんな元気してたか?

 

さて、去る2月28日付で2年間勤務した外資ソフトウェア企業、Medalliaを退職した。

 

 

まあほとんどの人は別にトミオが何をしてようと興味ないと思うんだけど、中には、「トミオは、次はどこの会社で外資IT傭兵をやるんだろう」と考えてくれた人もいるかもしれない。

 

違うんだ。実はそういうわけじゃないんだ。

 

まさか…?と思ったかい?

 

その、「まさか」だよ。

 

 

トミオ、外資IT転職支援に人生フルベットするってよ

正直、限界が来ていたんだ。

 

18時にサラリーマンとしての業務を終えた後、家族と夕飯を食べ、子供たちを風呂に入れ、20時から自室に籠もって転職相談に乗る生活が半年ほど続いた。

 

僕が手伝ったチャレンジャーたちが次々成果を出し、転職先で活躍するのを見るのは最高だったが、なにせトミオの体は一つだ。

 

平日に毎日2枠用意している新規相談枠が1ヶ月以上先まで埋まっている状態なので、継続支援しているチャレンジャーの人数が週に数人ペースで増えていく。そこに、初回相談を終えたチャレンジャーの転職活動プランニングセッション、CV添削セッション、面接対策、週次のキャッチアップなどが容赦なく押し寄せてくるわけだ。

 

その上「トミオさん、オファーレター出ました!今日どこかで相談できませんか?」などという、そんなんやるに決まってるがなという相談が突発で入ってくる。「23時からなら時間作れるから話しましょうか」って答えて24時まで会話して、日付が変わったところからその日の相談者に約束した宿題事項への対応だ。資料を用意して送るとか、人を紹介するとか、企業への返信をドラフトしてあげるとか。気づいたら深夜1時半とかになっている。

 

さすがのトミオも気づくわけである。「これ、体がもたないな」と。あと、もしかして信じない人もいるかもしれないけど、トミオはこれ全部、無料でやってきたわけで。毎日5時間とかを費やす、壮大な趣味だったわけで。

 

雪だるま式に膨れ上がる業務量に対応するには、もう選択肢は2つしかないわけである。「新規相談の数を絞り、対応ペースを落とし、無理のない範囲で趣味として続ける」か「会社を辞めて全力で外資IT転職相談する」か。

 

しょうがない、会社、辞めるか。

 

法人の設立と事務所のセットアップ

そんなわけで、2021年の12月には退職の決意を固め、次のステップに向け動き始めた。

 

Medalliaに勤務していた2年間で1000万円ほど貯金できていたので、その約半分を突っ込んで株式会社を設立した。会社名は『チャレンジャーベース株式会社」。最近トミオがチャレンジャーチャレンジャーうるさいなと思っていた人もいるかもしれないが、会社名にまでしてしまったからもっとうるさくなるぞ。

 

都内に事務所を借りたいと思って探し始めたところ、一代で成功した実業家のおじいちゃんが「これから起業する人間を応援したい」と言って、日本橋駅徒歩2分のところにある彼の持ちビルの一室を格安で貸してくれた。古いが小綺麗なビルに入った、10坪ほどの、割合広々としたオフィスだ。

 

ビジネスモデルの決定

さて、外資IT転職相談を全力でやっていくと決めたはいいが、僕には7歳、5歳、1歳の3人の子供がおり、妻は専業主婦だ。会社を成長させ、家族に飯を食わせるには収益を上げなくてはいけない。ビジネスモデルの用意が急務だ。

 

とはいえ、話は割と単純である。ビジネスの特性上、選択肢は2つしかない。「1. 相談者(チャレンジャー)からお金をもらうか」「2. 企業からお金をもらうか」である。

 

僕は、チャレンジャーの皆との現在の関係を極力変えたくなかった。そうなると残る選択肢は企業からお金をもらうモデルだ。いわゆる「人材紹介業(転職エージェント)」が最有力となった。とりあえず、他業界で人材紹介の会社を経営している友人と社会保険労務士の先生の助けを借りて、ひいこら言いながら東京都に「新規開業の許可申請」をした。(これだけで数十時間の準備時間と3回の労働局訪問が必要だった)

 

申請してみたら「許可が下りるのは3ヶ月後の3月です。それまでは一切の営業活動は禁止ですし、万が一隠れてやっていたことがわかったら許可を取り消します」と言われたので、すべてをステルスで進めることになった。

 

で、人材紹介業ってどうやるの

トミオは激怒した。必ず、かの低賃金と長時間労働を除かなければならぬと決意した。トミオには人材紹介がわからぬ。トミオは、外資IT営業である。法螺を吹き、ソリューション導入の意思決定者と遊んで暮して来た。

 

正直、人材紹介のことなんて何にもわからんわけ。そらそうよ、ソフトウェアしか売ったことない人間が、一切の修行期間なくまったく知らない領域で事業やろうとしてるんだから。

 

とはいえ、外資IT業界が今売り手市場で人材不足なのはわかってたし、僕のところに集まってくれてる人の質が高いことも体感できていたので「まあどうにかなるか」という希望的観測だけを持ったまま前の会社の最終出勤日を迎えたわけである。

 

3月に入ってからの3週間でやったこと

そんなわけで、事業として正式に動き始めたのが3月1日。

 

とにかく、人と会い続けた3週間であった。フルタイムで動けるようになったことでキャパが増えたので、チャレンジャーとの面談は毎日5〜6件設定できるようになった。

 

日本橋のオフィスで週の半分以上泊まるようにしたので、ランチか夕食、どっちかは人と会って食べるようにした。現役の外資IT営業とか、起業家の先輩とか、内定が決まった、もしくは入社済みのチャレンジャーとか。人と話す度に新しいことが勉強できるので、都内にオフィスを構えて本当によかったと思った。

 

東京都からの開業許可が下りてからは、LinkedIn等でクライアント企業候補のリクルーターや部門長にコールドコールを行い、Zoom面談のアポを取って直接話しにいき始めた。実際に会話した企業数は、直近2週間で10数社に及ぶ。

なにせチャレンジャーの皆が10ヶ月間で作ってくれた素晴らしい実績があるので、企業側は積極的に時間を作ってくれた。3月中に1社でもクライアントになってくれたらいいなと思っていたのが、気づけばすでに6〜7社がクライアント/エージェント契約に前向きな姿勢を示してくれている。大変ありがたい話である。

 

外資IT転職相談』は『外資IT転職のワンストップソリューション』へ

収益モデルとして人材紹介モデルを選択することに決めたわけだが、トミオには一つだけ悩みがあった。「自社のクライアント企業をチャレンジャーにごり押ししたくない」という悩みである。

 

そもそも僕は、「20代、30代の年収と人生の選択肢を増やしたい」という理由で外資IT転職相談を始めたわけで、「クライアント企業の採用代行(リクルーティングエージェンシー)」がやりたくて取り組みを始めたわけではないというところに尽きる。

 

葛藤を乗り越え、最終的にたどり着いた答えが外資IT転職のワンストップソリューション』という方式である。応募先が自社のクライアントかどうかには一切関係なく、チャレンジャーが応募したいと思った求人への応募は全部サポートするというやり方だ。

クライアントでなくとも、応募したいという企業に知人がいたらリファラル依頼を行うし、直接応募するのであればカバーレターの作成等支援する。状況に応じ、セカンドオピニオンとして自社以外の(僕が信頼している)エージェントも紹介する。

 

正直、求人情報自体はLinkedInで検索をかければ市場にあるものが(日本に進出した瞬間/進出準備中の企業を除き)ほぼすべてみつかるので、その用途において求職者にとってエージェント利用のメリットはない。エージェントを使うメリットがあるとすれば、その企業の内情、面接プロセス、面接官として登場する人物の好みや思考の癖などを把握してアドバイスをくれることくらいだ。この部分に関しては、弊社がマーケットの中で圧倒的になるので問題ない。

 

エージェントとして意識する必要があるのは「会社ポリシーとして絶対にエージェントを使わない企業」「SDR等のジュニア職の採用にエージェントバジェットを割り振っていない企業」だ。こういった企業とは、付き合う旨みがないのでチャレンジャーベース以外の人材紹介会社はわざわざ接点を持たない。しかし弊社は「ワンストップ」を特徴とするが故にあらゆる情報が自社の強みを強化してくれる。

 

以下、図にまとめてみたので見てみてほしい。

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「トミオに余計な忖度をしない」ことを誓わないチャレンジャーの依頼は断る

実はこの2ヶ月くらいの間にトミオの転職活動支援を受け始めた人には、必ず以下の「チャレンジャーの誓い」に同意してもらっている。僕にとって、またチャレンジャーベース株式会社にとっては「各チャレンジャーが自分にとってベストだと思う転職先を選ぶ」ことが、自社が短期的に収益を上げることより大切だということを会社の姿勢として明確にお伝えしている。

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もし同意いただけない場合は、残念ながら支援をお断りしないといけないのでご留意をお願いしたい。

 

事務所、遊びにきてね。ランチしましょ!

長くなってしまったが、見切り発車で始めたビジネスもどうにか回っていきそうな兆しが見えてきている。

 

今のところフルタイムはトミオだけだけど、近々で、一緒にチャレンジャーたちを支援していく仲間をチームに迎えていきたい。(既に机も椅子もPCも準備してある)

人材紹介はあくまで収益モデルの柱なだけで、本当にやりたいのは「外資IT業界で頑張る人のトータル支援」だ。トミオと一緒に事業を作っていくことに関心のある人がいたら、ぜひ気軽に連絡してほしい。単純なキャッチアップとか転職相談も歓迎だ。

 

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以下の住所で営業している。兜町茅場町エリアはナイスな飲食店がたくさんあるので、ぜひオフィスに遊びにおいで。ランチ、ご馳走するよ。

 

東京都中央区日本橋2-16-3 ブリリアンビル2B
チャレンジャーベース株式会社
https://challengerbase.co.jp/

 

外資IT転職相談 on Zoom、引き続き受け付けていきます。

まあそんな感じで外資IT転職相談を法人化したけど、トミオのやることは基本的に同じだし、当然、相談はこれまで通り無料だ。(支援体制が強化されたこととマネタイズの仕組みがついたことくらい)

 

我こそはと思うチャレンジャーは以下のプロセスでトミオに連絡してほしい。新規の相談はざっくり1ヶ月ほど先になるが、既に転職活動を開始している場合、転職希望時期が非常に近い場合等は特別対応を検討するのでその旨お知らせいただきたい。

 

0. 応募条件

基本的にトミオのスケジュールがオーバーシュートしているので、ハードルとしては低めだとは思っているが以下2点を応募の際の条件として設けさせてもらっている。

  • 外資IT業界への転職を検討していること(転職時期は問わないので、予定が2年後3年後でも問題なし)
  • TOEIC600点以上を保有、ないしはそれ相当の英語力があること(最初から喋れなくてもいいけど、さすがに英語がゼロだとサバイブできないので)

 

1. トミオにコンタクトする

以下のどれか、都合の良い方法でコンタクトしてくれ。

トミオへの連絡時に知らせてもらいたいことは以下3点だ。

  1. 本名フルネーム
  2. 現在している仕事(簡単で構わない)
  3. 新しい会社で働き始めたい時期(緊急の場合は特別対応を検討する)

2. トミオからの返信を待って日程調整する

トミオは、連絡をもらって24時間以内に空きスケジュールの情報とともに返信する。都合のつくところを選んでもらえたらと思う。24時間経っても返信がない場合、単に見落としている可能性が高いので「返事がねえぞコノヤロウ」とリマインドしてもらえるとありがたい。

3. 事前ヒアリングシートに回答し当日を待つ

日程が決まったら、トミオから事前ヒアリングシートのURLが共有されるのでなるべくすぐに記入をお願いしたい。このシートに書いてもらったことをベースに当日の流れを決めるので、全員に記入をお願いしている。

 

それでは、今後はますます、多くの野心的なチャレンジャーと出会い、応援していけることを楽しみにしている。みんなおいでよ外資IT!

 

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