辺境系キャリアのレシピ 〜新卒即無職→海外就職→スペインMBA→?〜

市川慶です。3児の父。IE Business School MBA。外資ITセールスという名の傭兵稼業10年目。日本の20代30代の年収を倍増させるべく、ルーキー傭兵のリクルーティングと練兵をライフワークにしています。気軽にご相談どうぞ。

卒業と同時に起業するための事業アイデアと、そこに至った思考プロセス整理

ビジネススクール卒業まであと半年を切りました。

入学前から考えていた通り、僕の卒業後進路の理想は「起業」なので、それに向け本格的に動いていきます。まずは、昨日ツイッターで以下の投稿をしました。

自分の頭の整理も兼ねて、なぜこのアイデアでやっていきたいと思ったのかをまとめておきたいと思います。

僕がやりたいと思っていたことと、MBA生活を通じ体験したこと

1. 人が作ったものを売るのではなく、作り出す側に回りたい(できればBtoCで)

僕はスペインに来るまで、直近の7年ほどを外資系ソフトウェア会社の営業として過ごしました。特に最後の5年弱を過ごしたTableau Softwareでは日本法人3人目の社員、1人目の営業としてジョインし、組織が100人近くなるまでを間近で見ました。

日本での認知度がほぼゼロだった製品が次第に受け入れられ、業界の標準になっていく過程を体験できたことは素晴らしい財産になりましたし、おかげさまで1,000万円を超えるビジネススクールの学費を捻出できる程度の蓄えもできました。日進月歩で進化していくテクノロジーの世界は、僕の好奇心を満足させてくれるものでもありました。

 

一方で、外資系IT企業の日本法人というのは言うなれば「日本営業所」です。

主に所属しているのは営業のプロたちで、「今後伸びる製品やプロダクト」を持つ会社への転職を繰り返しながら、給料やポジションを上げていくという人々でした。言うなれば、凄腕の傭兵集団です。ものを売るプロではあるのですが「製品そのものを作り出す側」ではないというのがいつも引っかかっているポイントでした。

また、売っているのは法人向けのIT製品なので、普段話をするのは自社の社員と、大企業の社員の人たちと、あとSIerをはじめとするパートナー。これは売る製品や会社が変わっても変わりません。「果たして自分は、この業界であと何十年も過ごしたいのか?」と自問した結果、答えはノーでした。できればBtoBの世界を出て、消費者と直接接するビジネスがしたい。でもどうやったらいいんだろう?そんなことを考えてビジネススクールに入学しました。

2. Exponentialにスケールするビジネスがしたい

BtoCモデルのビジネスでまず思い浮かぶのは、飲食です。

日本を出る前に寿司学校に通ってお寿司の握り方を学んできたので、ビジネススクール在学中は友達の家で寿司を握ったり、ケニアで、南アフリカで、ナイジェリアで寿司を握ったり、「マドリードに牛丼屋を出す」というアイデアでビジネスプランコンテストのファイナリストになったり、色々試しました。

そこで学んだ一つ目は「食にはすごい力がある」ということ。僕のお寿司なんて本職には遠く及ばないものだけど、お寿司を握りに行った先々で人々が非常に喜んでくれました。寿司パーティーを開くたびに、僕は新たな人々と知り合い、打ち解け、そしてまた新たな機会が生まれました。

一方で、たとえば僕が寿司屋を開くとして、開店には多額の費用がかかり、集客は保証がなく、もし店がうまくいったとしても影響を与えられる範囲は限られている。ビジネスを大きく成長させるには多店舗展開するしかないが、店舗の数に応じて固定費が増えていく…スタートアップに要求される「Exponential Growth」とはかなり異なるビジネスであることがわかりました。

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やっぱり、Exponential Growthを目指すならTech Startupだよなあ…そんなことを考えるようになりました。

3. コミュニティを作りたい

在学中に読んだ本で、すごくいいなと思ったものがありました。『Airbnb Story』という、Airbnbの創業から2016年くらいまでを取材してまとめた本です。

何がいいと思ったかというと、Airbnbにはそのサービスが大好きなユーザーがいて、かつ世界の各地域・各都市に熱狂的なホストがいて、彼らがコミュニティを作っていること。このサービスによって人生が変わったという体験を共有していること。これは同じくExponentialに伸びるビジネスでも「たとえば決済サービスのPaypalでは起きないことだろうなー」と思う部分。人の「体験」に関わるビジネスをするのがキーだなと考えるようになりました。

さて、どうやって形にしようか

食を通じた体験の共有

「Exponentialに成長するポテンシャルを持った、圧倒的な体験によって熱烈なファンコミュニティができるテクノロジービジネス」。言うだけなら簡単ですが、「そんなんどうやって実現すんねん」となるとあまりにもハードな課題設定です。

色々振り返っている間に考えたのが、自分がMBA生活を通じて感じた「食の力」についてでした。食の体験を通じて、人は体験を共有し、コミュニティを強めていくことができる。これを、テクノロジーを使って支援していくことができないか。

コミュニティ形成の場としての飲食

一部の飲食店は、明確にコミュニティ要素を持っています。たとえばスナックやバー。そこには、人が人に会うために集まってくる。一方で、それ以外の飲食店ではコミュニティ形成の場としての側面があまり意識されていません。既存のサービスも、例えば食べログのように「お店」の情報が中心で、そこにご飯を食べにいったユーザーが食べたものの「レビュー」をする。

なぜそうなってしまうのか。僕が考えたのは、関係性が「店 対 人」になっており「人 対 人」になっていないからではないかと言う仮説でした。そして、料理人とお客さんの関係やお客さん同士の関係にフォーカスしたメジャーなウェブサービスはありませんでした。

店ではなく「人」に客がつくということについて

「人にフォーカスした飲食系ウェブサービス」という着想があったものの、それを実現したら本当に誰かの役に立つのか確信はなく、確認の必要がありました。

偶然、すごく良い題材が身近にありました。数年来の友人である山口シェフ(ぐっさん )が、シェフのコワーキングスペースとして鳴り物入りでオープンする『リダイン銀座 』というレストランに入居し開業することになったのです。ぐっさんは元々、渋谷の『炭火焼びすとろ SUMIKA』というレストランの料理長だったのですが、ツイッターでの発信により「ぐっさんの料理を食べにSUMIKAに行ってみたい」という人が増え、実際に来店した人は美味しい料理とぐっさんの人柄によりファンになる、という好サイクルが回っていました。

 リダイン は「シェフのコワーキングスペース」なので複数人のシェフが入居しているのですが、ぐっさんのお店は開店からいきなりの来客ラッシュにより満員御礼。食べにいった人がツイッター上で結果報告をすることによりさらに来客が増える、という状況になりました。

 これを目の当たりにしたことで、僕は「シェフと中心としたファンコミュニティができることで、飲食店の開業リスクが圧倒的に小さくなる」ということを学びました。そして、現状では(ぐっさんのようなレアな例を除き)これから独立したいシェフが目に見える形でファンのコミュニティを作る手段がない。

ここから、具体的にどうしていくのか

卒業まで半年しかない中で、やらないといけないことはかなり重たいです。

現在、製品の方向性と初歩的な画面イメージはできたものの、これを「人が使ってみることのできるベータ版」に持っていかなくてはいけません。資金調達をするのであれば、さらにこのアイデアPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を達成していることを数字で証明しなくてはいけない。ぐっさんにはもっと成功して本格的な独立をはたしてもらわないといけないし、同様の成功例が他にも欲しい。今、事業のアドバイザーは何人かついてくれているものの、一緒に手と頭に汗をかいてくれる「こーファウンダー」も必要です。

 

残された時間を意識しながら、できると信じて頑張っていきたいと思います。

1年前のFacebookポストを見ながら、この1年を振り返る

マドリードへ来て、ちょうど1年が経過した。

奇しくも、1年前に僕がFacebookにポストした日記がFacebook経由で出てきた。Google Photosが「あなたの1年前、こんなんでしたよ」って出してきた。

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僕自身は、驚くほど変わっていない

そう、びっくりするほど何も変わっていない。

1年前の日記で「僕の子供たちが年頃になって『これがやりたい』と相談にきたときに『やってみなよ。世界はチャンスに溢れてるよ』と言ってあげられる父親でありたい」と書いてるけど、今も、その気持ちである。無様でも、周りの人々に迷惑かけても、チャレンジしている後ろ姿を子供たちや自分より若い世代に見せていきたい。

 

子供たちは成長している

日本を出たときに3歳だった息子は4歳に、1歳だった娘は2歳になった。

息子は、割と明らかな多動傾向があり遺伝の強さに焦るも、素直で良い子に育っている。僕の息子らしく、人と同じことをするのは苦手なのに臆病なので、父として彼のチャレンジを応援していきたい。娘は、わがままだがよく笑う可愛い女子に育っている。彼女がたくさん笑っていられるよう、父ちゃん頑張っていかないといけないなあと思う。

ちなみに「数ヶ月後に会っても、パパの膝の上は娘のお気に入りの場所でいられるだろうか」という疑問については、大丈夫であった。忘れられてなかった。妻に感謝。

 

実績として残ったもの

アフリカ

IE入学前に宣言していた通り、この1年のうち2ヶ月くらいをアフリカで過ごした

「今後30年後の世界を見据えて、アフリカに繋がるビジネスをしたい」という気持ちは今も変わらず持っているが、じゃあすぐに「アフリカでこれをやろう」という状態には至っていない。

Venture Lab

IE最大のスタートアップイベント、「IE Venture Day Madrid」のファイナリストとして、僕がStart-up Labから参加している「Donburi」というチームが登壇することになった。日本人チームとしては初の快挙らしい。アイデアは名前の通り「スペインでどんぶり屋を開こう」というプロジェクトである。よくこんなんでトップ12チームに残ったもんだと思うが、徹底したバリデーションの成果と、CEOの中村さんのパッションの賜物である。やり抜くと人の心が動く、という部分がとてもよい学びになった。ちなみに僕はCTOという立場で入ってるので、壇上には登るもののピッチはせず、プレゼン内で流すビデオを撮影して編集したりするのがメインの業務である。

 

より確実になったこと

将来に対する志向は、より明確になった。

いわゆるFAGAとか呼ばれるようなテック企業への就職は絶対にしない。(給料がめちゃいいので、金のない身としては視界から外すのはきつい)外資テックの日本法人にはそもそも戻らない。

アフリカ関連の事業にジョインするのは楽しそうなので前向きに考えたい。

一番希望に適うのは自分でビジネス立ち上げてやってくことだが、キャッシュが今ゼロに近いので資金調達が必須なのと、既に資金面で苦労させてる家族にあと(少なくとも)数年は貧乏暮らしをしてもらわないといけないので悩ましいところである。

 

そもそも何がやりたいのか

前の仕事をしていてやだなと思ったのが「人が作ったものを売っている」立場であることだった。自分が作ったもので、世の中にインパクトを出したかった。そしてその思いは今も変わっていない。

まだ具体的な形になっているものはないけど、幸い、卒業まであと半年強ある。足掻くぞー。

ビジネススクールに進学してMBAを取得する、ということの価値について思うこと

僕はIE Business Schoolというスペインの学校に在籍していて、入学してかれこれ10ヶ月強になる。MBAと「Master in Business Analytics and Big Data」という修士号のDual Degree Programのため、既にMBA部分は終了し、通称「MBD(BDはBig Dataの略)」と呼ばれる2つ目の修士プログラムに在籍している。MBAは既に卒業試験まで終わっているので、MBDが終了するまでの「仮免」状態だ。

 

自分が1,000万円の学費を投じてやってきた「MBAという学び場」について感じたことを、今日はいくつか書いてみたいと思う。まあ大体は他所で言われてる内容と同じになると思うんだけど、もし気が向いたら読んでみてほしい。

 

正直、勉強の効率は悪い

「講義」全然集中できん

「クラスルームでの講義」という教育方法は、非常に効率が悪い。僕のように注意力が散漫で英語力も中途半端な学生の場合、先生の言ってることがそもそも全く入ってこない。今時、オンラインで有名大学の講義がいくらでも視聴でき、速度変更も巻き戻しも何度も聞いたりすることもできるのに、この前時代的な教育方法が今も残っている理由が、どうも理解できずにいる。強制的に出席させる、座らせるということが大きいのかなあ。

 ディスカッション?勝手にやっといて

「多種多様なバックグラウンドを持った学生同士の議論が熱い」みたいなことをMBAの価値のように言う人がいるけど、それについても特に価値を感じない。出身国や宗教等のバックグラウンドによって発言に差異が出るようなことは極わずかで、基本的に皆、豊かな家庭に生まれた秀才たちである。違いなんてどうってことはない。僕自身は手を上げるの面倒なのでほとんど発言しなかった。

そもそも、知識の吸収速度は日本語より格段に落ちる 

特に日本人の場合、ハードスキルを身に付けたいならビジネス・ブレークスルーとかグロービスの方がこってり教えてくれると思うし、語学のハードルがない分吸収も早いはず。

 

Diversityに関しては、友達作りの環境としてはめちゃいい 

Diversity、勉強に関してそんな意味あるか?

これも、上記と共通する部分がある。Diversity(多様性)を売りにする学校の関係者が口々に発する「様々な国籍・業界の同級生と切磋琢磨することで学びがある」みたいなやつは、そこそこ真理である。実際グループワークするとそれぞれの「当たり前の基準」が違うからミーティングの開始時間がめちゃズレて衝突が起こったりするし、成績へのスタンスによってメンバーの力の入れ具合が大きく異なったりする。だが、それが「MBA最大の(ないしは大きな)学びだ」と言えるかというと割と疑問が残る。「1,000万も投じてやることか?」と。

 ここでできる友達と卒業生ネットワークには確かな価値がある

特にフルタイムのMBAプログラムに通う場合、「人生の大事なタイミングの1〜2年を、スペインの片田舎(失礼)で過ごす」という選択をした人間同士である。僕の周りの日本人を見てると「他の学校にも余裕で合格する優秀さがありながら、この学校にフィットを感じて来た」という人が多く、そうた人々の結びつきは強い。前回のアフリカ滞在の記事でも書いたけど「連絡したら気軽に会ってくれて、支援の手を差し伸べてくれる」人々のネットワークが世界中にできるのはとても大きい。

僕がクラスで特に仲がいいのは、前回「就職したくないでござる。」のエントリーでも紹介した中退していったインド人の友人(彼とは今でも時折メッセージや電話している)や、中米の最貧国ニカラグアの超資産家の息子。普通に生活してて知り合わなそうな人と、「MBAの同級生だから」というだけで一発で繋がる関係を築けるのはとても面白い。

 

将来の進路選択に与える影響について

起業に関しては、MBAを選んでる時点で…

そもそもMBA取りにきてる時点で孫正義とかイーロン・マスクみたいな突き抜けるタイプの起業家じゃなくて秀才タイプなわけなので、そういう人が起業に憧れて進学しても「うるせえ勝手にやれや」という話になりがちだとは思う。

ただ起業へのハードルを下げる効果はある

僕と同じチームでStart-up Labに出場してた中村さんの体験記IEのページにあるけど、こんな感じで、学生という自由な時間を使って安全な環境でプロセスを試せる環境はある。僕にとっては座学の本科よりも断然楽しい時間で「やっぱお利口さんがやることを自分がやるのは無理だなあ。こっちのほうがおもしろいなあ」と体感させてくれたという意味でもありがたかった。

肩書きには価値がある。特にグローバル企業就職を目指す人にとっては…

卒業後は「MBAホルダー」という肩書きを手に入れるわけだし、また「MBAスクールでの1年間とはどういうものか」というのを経験した人間になっているわけなので、この肩書きを上記の人脈と組み合わせて使うかが鍵になる。

僕みたいに大きな会社に就職する気が一切ない人間には意味がないけど、たとえば欧州やアメリカに本社がある会社の本社採用狙うような人には、MBAの価値はすごく大きい、はず。以下ツイートはそれを実践した人の意見。

 

 

 まとめ

ということで「過大な期待をしても叶うかどうかわからないけど、いいところはあるよ」というのが僕からの意見でした。巷で言われてる「MBAの価値」が本当かどうかには若干懐疑的だけど、来たこと自体に関してはまったく後悔してない。

さて、次のステップについて

幸い、前職が傭兵的な「外資ソフトウェア会社の営業」という仕事で成績もよかったので、次に就く仕事がないということはありえない。ただ「自分の情熱を注げる仕事かどうか」という部分については、依然完璧な回答が見つからず模索中である。

卒業時には、いい報告ができるように精一杯足掻いていきたい。

アフリカ滞在2ヶ月(特にナイジェリア)

ご無沙汰しました。トミオです。

 

アップデートが遅くなりましたが、7月末〜9月の大半を南アフリカとナイジェリアで過ごし、日本にちょっとだけ帰り、10月頭からマドリードに戻ってきました。

クラウドファンディングで支援いただいた金額が50万円を超え、グループのメンバーも150人くらいに膨れ上がっていたので、常にそのグループに報告・相談しながら活動してました。

 

アフリカで何を学んだか、得たか

何をやってたかは以下で詳しく書くつもりだけど、とりあえず結論。

今すぐ「これで起業する」というものはみつからなかったし、「アフリカはこれから数年で必ず来る」という確信を得るには至らなかった。でもたくさんの魅力的な人々と知り合い、刺激的な環境で時間を過ごしたことで「今後も長期的な視点でアフリカに関わっていきたい」という思いを強くした。アフリカをより知って、より好きになった。

 

アフリカで何をしていたか

その1:南アフリカ

以下の日記で南アフリカ到着したところまで書いてましたが、その後はクラウドファンディングの支援者の方の指示でクルーガー国立公園に3泊4日サファリツアーへ行ったり、ケープタウンではレンタカーを借りて喜望峰へ足を伸ばしたり、ストレンボッシュのワイナリーを見学したりしてました。要するにほぼ観光です。

tomyuo.hatenablog.com

南アフリカは治安がいまいちなことを除けば生活インフラが安定しており、とても「住みやすそう」な場所でした。一方で「起業」という側面で見ると基本的な需要が満たされており、また国内の雇用を守るために外国人のビザが非常に降りにくくしている等の事情もあり、それほど魅力的ではない印象を受けました。なので、この記事は主にナイジェリアに関してになりそうです。

その2:ナイジェリア

ナイジェリア、すごい場所でした。毎日が驚きの連続だったので、細かいことを書くとどれだけでも長くなるんですが、とりあえず着いた瞬間に税関で賄賂巻き上げられたり、スーツケースから謎の壊れたスマホが出てきたり、Airbnbで適当に取った宿がスラムのど真ん中だったり、色々ありました。その辺の話は別エントリーででも。。

ちなみに滞在した都市はラゴスのみです。

 

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深夜にラゴスに到着し、翌朝ホテルの窓を開けた僕の目に飛び込んできた景色

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街を歩いていたら突然子供たちに囲まれ、自撮りを強要される僕

最初こそ、なんかすごいところに泊まってしまい大変だったけど、現地で某社駐在員をしており、たまたまICUの同窓でもあったYさんを紹介してもらい彼の家に転がり込む。駐在員住宅でめっちゃいい暮らしをさせていただきました。。

ナイジェリアでやってたことその1

まずは日本人が経営するスタートアップのお手伝いをしていました。ケニアでお寿司握りに押しかけ、さらにオフィスに寝泊まりさせてもらったケンさんの「アフリカインキュベーター」が資金調達を完了しナイジェリア進出するタイミングだったので、現地入りした同社メンバーと採用に立ち会ったり、一緒にオフィス候補を採用したばかりの営業マンに研修したりしてました。本当はもっと案件・売り上げで貢献できたらよかったんだけど、そこは役立てず。

thebridge.jp

ナイジェリアはアフリカ最大の1億9,000万人の人口を擁する大国なんだけど、なんと住んでる日本人が30人。「日本人コミュニティに初めて入ってきたスタートアップの人」ということで、その日本人が一堂に会する場に押しかけお寿司屋さんをやったりもしました。

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サーモンは生で食べられるやつが現地で手に入った。
ナイジェリアでやってたことその2

ひたすらIE MBAの先輩にコンタクト取って会いにいってました。

卒業生ディレクトリから突然メールを送りつけた僕に皆すごく親切に対応してくれ、人を紹介してくれたり、車を出して観光に連れていってくれたり、すごく助けられた。しかも、全員が結構高い飯奢ってくれた。「同じ学校に在籍した」という共通点が、こんなに温かい縁を生むのかと、正直びっくりしました。

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IEの先輩、Dejiが経営するバイクタクシーシェアリングアプリ「GOKADA」本社にて

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Ayokunle。同年代、子持ちということもあり話は尽きず。

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半年先輩のUbongが連れていってくれたLekki Conservation Center。
ナイジェリアでやってたことその3

あとは、LINEグループからの指示を受け水上スラム「マココ」のツアーに行ったり、マーケットを巡って呪いの仮面や太鼓等のお土産を仕入れたり。

 

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マココツアーの船から。スラムっていうか、水上生活の人々って感じ。

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民芸品マーケットでお土産まとめ買い。交渉大変。

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おっ呪いの仮面的なやついいっすね。

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買ったよ!

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地元感の強いマーケットに服を買いにいったら、なぜかツーショットを撮らされる。

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さらに撮られる。

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えっまだ撮んの?

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からの…

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決めポーズ。

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ナイジェリアといえばこれ。国民的駄菓子「Chinchin」。

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当然、大量に買い付けます。

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チンチン、素朴な味でお子様に大人気。(娘です)

今後について

しまった。完全に話が逸れた。

アフリカ1ヶ月半の後日本に2週間戻り、支援者への報告会をしたり、家族で過ごす時間を作ったり。楽しみ尽くした2ヶ月でした。

散々好きなことをした挙句に「次何をするか」となるとまだ定まっていないんだけど、「少なくとも、大きな会社の会社員になるってのはねえな」という思いを強くしました。堪えられん。

一方で、さすがに家族を放置しすぎたので卒業後はもっと家族と過ごすようにしないとなーなどとも思うので、アフリカ全振りというわけにもいかなそう。(ラゴスアメリカンスクール、年間学費50,000ドルらしいよ)

 

残された学生生活もあと半年あまり。後悔のないように、人生の次の段階への準備を進めていきたい。

 

 

 



 

ファンディングプラットフォーム、Polcaを通じ30万円を支援いただきました

トミオ@ヨハネスブルグです。

 

夏休みにアフリカに出発するに当たり、その費用を賄うべくクラウドファンディングを行いました。約100人の方からご支援を頂き、総額301,800円の資金ができました。

同時に特典として用意したLINEグループでは、色んな相談をさせてもらえる100人強の助言者を得ることができ、僕にとっていいことしかないクラウドファンディングでした。

polca.jp

数年前から、憑かれたようにアフリカアフリカ言い続けてきた僕ですが、言い続けた結果こうしてアフリカに比較的長期で滞在して夢を追うことができ、また多くの方からの応援を頂け本当にありがたい思いです。

 

引き続き頑張ります。

夏休みの過ごし方(ヨハネスブルグなう)

ヨハネスブルグにいます。

昨日パリ経由で到着して、到着してそのまま出張寿司職人をしてきました。IEのGlobal MBA(リモート中心のプログラム)生がヨハネスブルグにいることを知っていたので、彼のお家にお邪魔させてもらい、現地日本人10人強と交流しつつお寿司作り。魚は前回のナイロビ編と同じくマドリードからハンドキャリー。

お寿司握り体験をしてもらったりもし、喜んでもらえてよかった。

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それはそうと、8月〜9月の2ヶ月の夏休みのうち1ヶ月半をアフリカで過ごします。

日程

こんな感じを予定。日本行きのチケットだけまだ取ってないけど、アフリカ部分は確定。

  • 南アフリカ(7/29〜8/14)
  • ナイジェリア(8/15〜9/16)
  • 日本(9/19~9/30)

なぜ、アフリカに来たのか

IEを卒業後、サラリーマンに戻らず、アフリカで自分のビジネスをやっていくことです。今回はそのための調査&Opportunity探しの旅。

 

何をするのか

南アとナイジェリアでは、やること・やりたいことがだいぶ異なる。

南アフリカ

正直、この国は観光に近い。スタートアップ投資額で言うとケニア・ナイジェリアと一緒にアフリカを三分する有望な場所に見えるが、何分外国人向けの起業環境が悪すぎる。でも一応、アフリカに来るからには見ておかないといけない場所だし、何よりケープタウンMBA受験の当初の第一志望「University of Cape Town」がある場所でもあり、一度は行きたい夢の場所だったため。

でもせっかくなので、人にたくさん会って話を聞かせてもらうつもり。昨日は現地在住の日本人から色々と情報を教えてもらったし、明日はJETROの現在窓口の方を紹介いただき一緒にご飯できることになった。IEの卒業生にも、色々コンタクトしたら会ってくれる人が複数名みつかったので、話してくる予定。

 

ナイジェリア

こちらは、真剣に起業に向けてトライアル&エラーをしてくる予定である。

一つ目は、ナイジェリアに業務拡大しようとしている知人のお手伝い。彼はケニア在住だけど社員の皆さんとナイジェリア入りする予定だとのことなので、家を一緒に借りてお手伝いしてくる予定。

二つ目は、寿司を使った突破の可能性探り。ナイジェリアでビジネスする場合は上位層に食い込むことが不可欠なので、そのための突破口として寿司が使えないかを検証する。具体的には、「御社に訪問して寿司を握ります」の手法でいろんな会社にお邪魔してくるつもり。今打診のメール作ってるけど、間違いなく反応はいいはず。

三つ目は、それ以外のビジネスの可能性。具体的にはテックを絡めた何らかのスタートアップで伸び代のあるところを探したい。エントリーしやすい人材系になるのか、もしくはフィンテック等の他の分野にも可能性があるのか。この辺りは、南アと同じく人に会いまくることで見極めていきたい。

 

卒業後のキャリアとして「フルタイムでサラリーマンをやる」というのはやらないことに決めたので、やるとしても自分で会社持って仕事受ける程度にする予定。

今ここでどれだけアフリカとの接点を掴めるかが勝負。ここからの1ヶ月半、頑張ります。

 

MBA終了!(IE生活はまだ続く…)

IE Business Schoolに入学して7ヶ月が経ちました。

これにてMBA部分が終了し、8月、9月の長い夏休みの後10月からは"Master in Business Analyticss and Big Data"のプログラムが始まります。卒業は来年7月の予定。

 

通常のMBAプログラムに在籍している学生は12月までMBAの一部として選択科目(Electives)を取れるのですが、僕のように1年半で修士号を2つ取るプログラムの場合、一切Electivesが取れず、もう一つのプログラムに移行する形になります。

せっかくなので、入学からここまでの振り返りをしておきたいなと思います。

 

この半年強、僕は何をしていたのか

ろくに学校の勉強をせず、ひたすら寿司を振る舞っていた気がします。

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Alberto & Aliの家で寿司を握ったときの写真

 

 Jeriの家で寿司を握ったときの写真

 

Global Villageで寿司屋台を出したときの写真

 

寿司と多国籍な交流にまみれた、素晴らしい半年間でした。とはいえ、さすがにそれだけ書くわけにもいかないので、それ以外のことを以下にざっくりまとめておきます。

 

Term 1(入学〜3月)

クラスが決まり、基礎となる科目を扱う期間でした。Financial Accounting, Economicsといったハード的なクラスに加え、LeadershipやMarketingのようなふわっとしたクラスがあったり、"Innovation in a Digital World"なんていうテックの潮流を掴むためのクラスがあったり。あとIEらしいアントレのクラスとしては”Entrepreneurial Mindset”というものがありました。

僕のような「アフリカへ行く前のモラトリアム期間としてMBAを選んだ」人間にとって勉強する科目自体はそれほどやる気を起こさせず、能力の低さも相まって全然頑張れずにいたところ散々な成績を取りました。

あと、体が環境に慣れていないためか寝ても寝ても眠く、授業中に居眠りばかりしていました。

Term 2(4月〜6月)

上記のTerm 1とTerm 2を併せて"Core Period"と呼びます。ベースを作る期間。ようやく体が慣れてきて、このTermになってからは授業中の居眠りゼロでした。

Term 1では一番多いクラスでも20コマくらいだったのに、このTerm 2ではCorporate Financeが30コマ。Corporate Financeは、予習復習の習慣のない、かつ興味が湧かないと頑張る気持ち湧かない僕にとっては大変な科目でした。どうにか通過できてよかった…その他の科目としては、Managerial Accunting, Entrepreneurial Venturing, Strategyなどがありました。"Company, Government and Sociery"という、ビジネスビジネスしたところから一歩離れて、企業のNon-market strategyであったり公害の問題であったり、ロビイングについてであったりをカバーした科目があったのは興味深かったかも。

 

Lab Period(6月末〜7月いっぱい)

夏休み前の最後は、Lab Periodと呼ばれる期間です。

Lab Periodの説明は、去年の先輩のブログが役立ちそうなのでよかったら見てみてください。今年から、従来のStart-up Lab, Businenss Impact Lab, Social Impact Labに加えTech Labというのが増えています。

僕はStart-up Labを選択。5週間、毎週金曜日にパネリスト向けにピッチがあり、最終週の"Final Investor Pitch"に向けて自分のアイデアを作り込んでいく期間。

僕は同級生の「まきおさん」が発案した「マドリードに牛丼屋を開く」というアイデアに相乗り。メキシコ人同級生のSantiago, フィリピン人のKenjiの4人のチームで5週間を走った。詳細はまた別にまとめようかと思うけど、Core Periodと比べて断然面白かった。何日も日付変わるまで学校に残ったり、徹夜でビデオ編集やポスター作りをしたりしたけど、それが全然苦にならなかった。1ヶ月をスタートアップアイデアに費やせたのんは素晴らしかった。

終結果としては、他のチームがAIだIoTだブロックチェーンだと言う中、どんぶり屋という原始的なアイデアで最終選考まで残り、41チーム中の5位。大健闘だと思う。

 

夏休みの予定

アフリカです!別にエントリー立てます。実は今、この記事はヨハネスブルグから書いています。

 

夏休み後

Business Analytics and Big Data、始まります。夏休み中にどれだけ準備できるかが鍵なので、それも頑張る。

 

 

夏休み(8〜9月いっぱい)の過ごし方

夏休み(8〜9月いっぱい)の過ごし方

僕は「〜の業界に転職したい」とか「大企業で出世して役員になりたい」とかそういう動機がまったくないので「Why MBA?」に対しては「人生の次のステップに進むために、1年半の猶予を作るため」という答え方をしている。

じゃあその1年半で何がしたいのかというと「アフリカで今後数十年のキャリアを作るためのベースを築くこと」である。そのためには、8月、9月の夏休みの使い方が鍵を握る。夏休みは、アフリカで過ごす。

どこの国へ行くか?

アフリカでビジネスを立ち上げるとするなら、現時点で考えられる市場は3つ。3カ国とも英語圏だし、2017年のスタートアップ投資額のトップ3である。

ケニアは昨年末にナイロビへ行って雰囲気掴めたので、夏休みは南アとナイジェリアへ行きたい。

何をするか?

正直、実際行ってみたら色々変わると思うけど、特にナイジェリアのラゴスには1ヶ月留まり、以下の3つの可能性を試してみたい。

  • 寿司屋(屋台形式とケータリング形式でニーズ調査)
  • 人材紹介業(これから増えてくるテック系人材を想定)
  • 現地独自のニーズを解決するためのテックスタートアップ

考えないといけないこと

  • 早々にキャッシュを埋めるようなビジネスをまず1個作る
  • その上で、増え続ける人口のレバレッジを効かせられるようなサービスを作る
  • ビジネススクール卒業までの間に、出資を得て自分のビジネスで食っていけるようにする

あとマジで考えないといけないこと

今のところ日本にいる家族をどうするか。
たとえばナイジェリアでビジネスできる基盤ができたとして、果たして家族を連れていけるか。ちなみにラゴスは、The Economistが出してる「The Global Livability Report 2017」で世界140都市中ワースト2位である。(ちなみに1位はシリアのダマスカス)
本当は日本とアフリカを行き来するようなビジネスにできるといいけど、最初の時点でそれは高望みだしなあ。悩ましいなあ。

就職については、卒業時に何もできてなかったら考えることにする。まずはアフリカに軸足作ることを最優先で動いていく。

就職したくないでござる。

就職したく、ないでござる。

親友がMBAプログラムをドロップアウトした

入学直後に「俺は自分のスタートアップを前に進めるためにここに来たんだ」って言い切っていた同級生が、Term 1終了と同時にドロップアウト(退学)しムンバイに帰った。「自分が求めていたものとMBAにあるものは違った。俺は自分の会社とプロダクトに集中する」と言い残して。僕は一番仲のいいやつをクラスから失った。
同級生たちは彼の決断を止めようとしたし、あらゆる人が彼を「Crazy」だと言った。でも僕は彼が羨ましかった。お利口な学校を出てお利口なキャリアを選ぶこと以上に、自分が本気で取り組みたいことがあり、そこにコミットできていることが。

地位じゃないし、金じゃない

同級生の多く(というかほぼ全員)は、MBAを取得した後また就職し、既存の企業の中で偉くなることを念頭にビジネススクールに来ている。一方で僕はといえば、既に枠組みのある企業で働くことに一切の魅力を感じられない。
日本での最後の数年は年収が 平均1,500万くらいあったので割と贅沢な生活ができて、自転車とかカメラとかいろんな趣味を始めてみたり、靴やネクタイをいいものにしたり、ロレックスを買って着けてみたりしたがどれも割とすぐに飽きてしまった。稼ぐ金額が増えたところで、僕の「乾き」が癒えるとは思えない。
なお、ロレックスは日本を出るときにメルカリで売って、今はApple Watchを装着している。

自分の人生をここで燃やしてもいいという「何か」が欲しい

たぶんどこに就職しても「他人の人生を生きている」という思いから逃れることはできないと思う。起業一本に絞って、それだけを追って残りの1年強を走るっきゃない、という思いを強くしている。
起業に関して言うと自分がCEOにならずにCo-founderとして他の役職で参加する方法もあると思うんだけど、能力の方向性という意味でも、そもそもなんで起業するのか、という点でも、自分が旗振りやるしかないわなーと思う。

自分の怒りはどこにあるか

ここ最近、考えていることである。たぶんここに、他人ではなく自分が、あえてそれをやらないといけない理由があるんだと思っている。10代の頃から思ってるのは「10代の少年少女が、将来を楽観的に見られない状況は許せない」ということで、そのためのロールモデルになる、というのが20代から30代にかけてやってきたことだったし、ある程度は達成できたように思っている。(キャリアとしてはだいぶ特殊だけど…)
他に怒りの要素、世界に対して訴えたいこと、自分が変えたいことってあるかなと思うと、それほどにはない気がする。形になってないけど、全身全霊懸けられるのはその辺りかなあ、という気がする。

ここから

学校の成績は、本当にどうでもいい。ただ「成し遂げる」ために学べることは学び尽くしたい。卒業までに離陸できる体制を作る。そのためには夏休み前にはモデルとプランを粗方作って、夏休みに一気に開発できるようにする。次の3ヶ月4ヶ月はまたとても忙しいと思うので、大事なことにフォーカスして過ごすようにする。

MBAにいる人のタイプについて

IE Business Schoolは「Entrepreneurship」を売りにしている学校で実際「起業家精神」に関するクラスがあったりするんだけど、「強烈な起業家精神」のある人が来る場所というわけではないんだなということもわかってきたのでまとめ。
一方で賢くてナイスガイで将来のネットワークになりそうな友人はたくさんできると思うので、MBAが「目的に合致した」ゴールになるととてもいいよねと思います。

なお僕は基本的に「自分の将来の方向性を固定してしまう前に、1年半足掻いてみる期間」だと思ってるので特に失望も安堵もありません。

基本的に皆育ちがよく、賢く有能

僕のワークグループは「ドイツ人、イタリア人、アメリカ人、アルゼンチン人、インド人、日本人の僕」という公正なんだけど、何の科目について話していても皆理解が早い。そしてレポートやプレゼンテーションが課されると、いい結果を残すためにとても頑張る。
僕は英語力不足、かつ理解も早くない上、興味のない科目だと全然やる気が出ないので皆を見ながら「すごいなあ」と思っている。「彼らは優秀なGeneral Managementになるんだろうなあ」と思いながら見ている。

生粋の起業家タイプはMBAを取りにこない(一部の例外を除いて)

「卒業後は即起業する」という人間にはほぼあってない。ほぼ、というのは、僕のクラスの、僕の一番いいやつがそのタイプだからである。入学直後のオリエンテーションでたまたま隣の席になったときに意気投合して、今も一番仲がいい。彼は「IEのリソースを利用してローンチとファンドレイズまで持っていく。資金調達さえできたらビジネススクールは中退する」と言っており、僕の知る中で最もラディカル。

Job Seekerに紛れて、ファミリービジネスの大金持ちが

基本的に皆卒業後はまたいい会社で働こうと考えてる感じなんだけど、「とにかく遊びまくるためにMBA来てる」みたいな感じの人が散見される。彼らは実家がめちゃ太くて卒業後の職やお金の心配がないので、在学中は遊びまくり、「卒業後すぐに仕事をみつけないといけない」という焦りがない。実際、就職先を決めずに卒業していく学生はそこそこの数に上る模様である。

僕はどうするか

僕の場合は実家も太くなければ子供2人と住宅ローンも抱えているので、とにかく金を作る必要がある。一方で、会社員としての適性の低さも日々ひしひしと感じるため、何とかして「日本に戻って再度会社員になる」以外の道に辿り着きたい。そのための苦しみの道が今後のMBAライフである。