辺境系キャリアのレシピ 〜新卒即無職→海外就職→スペインMBA→?〜

市川慶です。3児の父。IE Business School MBA。外資ITセールスという名の傭兵稼業10年目。日本の20代30代の年収を倍増させるべく、ルーキー傭兵のリクルーティングと練兵をライフワークにしています。気軽にご相談どうぞ。

なぜチャレンジャーベースは「スカウトメールを送らない」にこだわるのか

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challengers.academy

 

トミオだ!早速ですが、自慢させてください!

 

2023年2月末で創業一年を迎えたチャレンジャーベースは「チャレンジャーコミュニティ」のおかげでビジネスが成り立っている会社です。

 

だから、スカウトメールは送らない。なんのこっちゃと思うかもしれないが、まあ、理由が気になる人は後段を読んでほしい。

 

 

チャレンジャーベースとは

当たり前のように書き始めてしまったが、チャレンジャーベース株式会社は日本橋兜町に本社を置く、エンタープライズソフトウェア業界に特化した人材紹介会社である。茅場町駅から徒歩4分、日本橋駅から7分。元々は外資IT企業に強いという触れ込みでビジネスを始めたのだが、直近でサポートしたチャレンジャーの7割は日系SaaS企業に入社していっている。

 

社長が人材紹介経験ゼロで事業を始めたアホの子なので、業界の慣習とかルールとかをまるで知らず、この業界でチャレンジする人たちのことを「チャレンジャー」と呼び始めた。(一般的には候補者とか求職者とかって言うらしい)

 

毎月、オフィスでチャレンジャー飲み会を開催

自社オフィスのラウンジスペースで毎月、チャレンジャー同士が交流できる飲み会を開催している。3月のテーマは「出張『プリセールス』蕎麦職人」。現役の外資IT業界プレーヤーでありながら出張蕎麦職人として笑顔を作っている素楽(すらく)さんにお越しいただき、その場で打ったお蕎麦を振る舞っていただいた。

ちなみに弊社は40坪のオフィス面積の半分がラウンジスペースという狂った設計になっているのだが、これは社長であるトミオが「どうしても会社で飲み会をやりたい」と言い張り、創業初年度からオフィス移転と内装費に1000万円近く注ぎ込んだことによる。

 

「オフィスに候補者を呼んで定期的に飲み会を開催」なんてことをやっているエージェントは弊社以外で聞いたことがないが、実際、やってみるとなかなか簡単ではない。もちろんオフィスのロケーションや賃料の問題もあると思うが、場所があればできるというものでもないのだ。

 

「安心して遊びにこれる場所」を作るには信用が不可欠

どうして簡単でないかというと、継続的にイベントを開催し何度も足を運んでもらうには二つの信用が必要になるからだ。

  • チャレンジャーベースという「会社」に対する信用
  • 参加者に変な人間が混ざっていないという「場と人」に対する信用

 

1. 「会社」に対する信用

極端な話だが「あの会社に行ったら変なものを売り込まれる」と思ったら、足を運びたい気持ちにはならないだろう。また、もし弊社が「チャレンジャーを騙して自社クライアントにはめ込む」ような商売をしている会社だったら、飲み会を開催して候補者同士を引き合わせるなんて危険すぎてできない。

 

まずは「誠実に商売をする」ということが土台として必要だ。

 

2. 「場と人」に対する信用

また、いくら会社側が自分の行動に気をつけていたとしても、参加者に変なのが混じっていたら意味がなくなってしまう。マルチや宗教なんてなのは論外としても、冷めた人間が混じっているだけでも楽しい気分が削がれてしまう。

 

「チャレンジャーベースの飲み会に来る人とだったら安心して楽しく会話ができる」と思ってもらえないと、人が離れていってしまうのだ。

 

信用は「短期的な収益を追わない」という痩せ我慢でできている

その「信用」をどうやって作るかというと、「地味なことを愚直に繰り返す」これだけだ。弊社が行っている、3つの痩せ我慢を紹介しよう。

 

自社クライアントをチャレンジャーにごり押ししない

弊社のビジネスモデルはいわゆる「有料職業紹介」なので、チャレンジャーがクライアント企業に入社すると売上が立つ。さて、チャレンジャーベースはチャレンジャーが自社クライアント企業Aとクライアントではない企業Bで悩んだときにどうするのか?

 

実際にどうしているかというと、一緒に悩む。チャレンジャー一人一人の今後のキャリア形成を考えたときに、どちらに進むのが良いかを真剣に考える。その上で「僕がこっちが良いんじゃないかと思う」という意見は伝える。でも最終的に進む道を選ぶのは本人だし、本人が納得して選んだ道であれば絶対に応援する

 

ときには転職サポート自体を断る

トミオは(なぜか)温厚な人間だと思われることが多いが、実は普通に気が短い。特に、イチエージェント扱いをされるのが大嫌いだ。

 

どれだけ優秀な候補者であっても、人と人の付き合いができない、お互いにリスペクトをキープできない人はコミュニティにいてほしくないので、こちらから関係を終了させてもらっている。以下は、ある候補者に最近僕が送ったメールだ。

 

企業との日程調整メールは一週間以上返してこない、ようやく返事をもらえたと思ったら自分の要求、というのでは●●ん・弊社間の信頼関係を担保できませんし、弊社がクライアントからの信頼を失うことになりますのでこれ以上のサポートは辞退せていただきます。人材紹介会社は世の中に多くありますので、弊社以外を使ってくだい。

応募中のクライアントには、あくまで弊社都合で応募の取り下げを行う旨を伝えておきます。
今後のご活躍をお祈りいたします。

 

スカウトメールを送らない

最後に、ようやく標題の件だ。チャレンジャーベースは創業以来、スカウトメールを送ったことが一度もない

 

短期的に売上を伸ばすことが目的であれば、回転させる候補者の数を増やせすのが効果的だ。単純な算数である。ビズリーチでもLinkedInでもいいが、バイトを雇ってスカウトメールを打ちまくれば弾数を確保することができる。

 

でも、それによって「チャレンジャー」とは呼べない、熱量の低い人間がコミュニティに混じると弊社にとっては死活問題だ。チャレンジャーベースは、自分から行動を起こせる、前に進む力と覚悟のある人だけを仲間に迎えたい。

 

スカウトメールに頼らない、チャレンジャーが自発的に集まる仕組み

さて、ここまで読んだらお気づきだろうか?痩せ我慢してスカウトメールを送らないチャレンジャーベースが潰れずに事業を続けていけるかどうかは、今この記事を読んでいる君が転職相談の連絡をくれるかどうかにかかっている。

 

だから、トミオに連絡して君もチャレンジャーにならないか?トミオとの45分のZoomセッションを終えたら、君はもうチャレンジャーだ。

 

上でも話した通り、チャレンジャーベースがやっているのは「僕らが仲間に迎えたい人をコミュニティに迎え、長期的なキャリア形成のサポートをすること」なので、転職を勧めるというよりは、こちらから情報提供をし、一緒に今後のことを考えるセッションだ。

 

君からの連絡を待っているぞ

何をしたらいいのか。トミオに連絡するだけだ。

 

連絡をする際の条件は、以下の2つのどちらかを満たしていることだ。転職希望時期は今すぐでなくても、数年後でも全然問題ない。

 

君からの連絡を待っているぞ

トミオに連絡すると何が起きるのか。まあざっとこんな感じだ。

  1. トミオから返信が来るので日程調整をする
  2. 日程調整をしたらZoomで45分の「初回ガイダンス」を行う
  3. チャレンジャーベースで行うイベントの案内メールが届くようになる

 

君からの連絡を待っているぞ

最後に連絡方法だ。以下3つのどれかでメッセージしてもらえたらと思う。

 

ちなみに、お蕎麦の会第二回の開催が決定した。3/29(水) だ。出来たてのお蕎麦を食べ、蕎麦湯を啜りながら、君と語り合えることを楽しみにしている。

 

#みんなおいでよ外資IT #みんなおいでよ日系SaaS

 

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参考までだが、過去にはこんな記事を書いている。よかったら読んでみてほしい。

 

まだ読んでない人がいたら、まず最初に読んでほしいのがこれ

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勢い止まらない、日系SaaS企業への転職について書いた記事

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自分は外資IT企業に転職できるだろうか?と思ったら読んでみてほしいエントリー

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業界経験のない人がどうやって外資IT転職の糸口を掴むか…という話

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外資 IT転職相談を受けた後、先輩方はこんなことをしていましたよ、という話

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外資IT未経験からの一歩目におすすめな『SDR』の解説記事

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