辺境系キャリアのレシピ 〜新卒即無職→海外就職→スペインMBA→?〜

市川慶です。3児の父。IE Business School MBA。外資ITセールスという名の傭兵稼業10年目。日本の20代30代の年収を倍増させるべく、ルーキー傭兵のリクルーティングと練兵をライフワークにしています。気軽にご相談どうぞ。

外資IT営業転職を考えたら把握したい、『候補者力』を測る3指標

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5月に『「外資IT営業」という現代の傭兵稼業のすゝめ』というエントリーを書いて以来多くの人から連絡を頂き、半年間で70人ほどとZoom面談し、継続的に転職サポートを提供してきた。結果としては、何らかの内定を得た人が8人。4名はすでに外資IT企業で働き始めており、年内にはさらに2人ほどその輪に加わりそうだ。

 

相談者のバックグラウンドはさまざまだ。新卒で働き始めて1〜2年目の若者もいれば、30代で、結婚していて子供がいる人もいる。英語に自信がある人もいれば、できれば英語面接は避けたいという人もいる。僕に連絡をくれる人は営業経験者が多いけど、その経験はIT業界の場合もあれば全然違う業界のこともある。あと営業じゃなくてエンジニアリング系のバックグラウンドの人もいるね。

 

外資IT業界への転職を考えたとき、まずは皆「果たして自分は候補者として魅力があるのだろうか」と悩むと思う。その際に自分の『候補者力』を考るための3つの指標を今回まとめてみた。

 

詳しくは後述するが、具体的には『実績/経験値』『若さ』『英語力』だ。

 

 

会社は、君が入社後どれだけ活躍してくれるかを知りたがっている

まず、なぜ企業は人を採用して給料を払うのか。そしてなぜ、君が選ばれるべきなのか。

それは「かけたお金以上のリターンが期待できるから」だ。この『リターン』をどうやって計測するかは、職種によって違って色々と議論がある。だが、営業の場合はシンプルだ。「売上を立てて会社のためにお金を稼いでくること」こそがリターンだからだ。

 

では、「会社のためにお金を稼いでくる人材」をどうやって見極めるのだろうか?実際のところ、成果を出してくれるかどうかは働いてみてもらわないとわからない。だから、「成功する可能性の高そうな候補者」に内定を出し、自社を選んで働いてみてもらうのだ。

 

会社の視点で言うと上記の通りだが、一方で今から外資IT業界に挑もうという人間にとっては、彼らの考え方を理解し、仕組みをハックすることで内定ゲットの可能性を高めることができることになる。

 

早速、詳細を見ていこう。

 

『候補者力』を測る3つの指標

実績/経験値=成功の再現性

過去5年連続で売上ノルマを達成しています。その間にトヨタの5億円ディールとNTTの3億円ディールをクローズしました」という候補者がやってきたら。同業であればノールックで内定が出るだろう。わかりやすい実績は強い。実績のある営業は仕事に困らない。

 

ただ、多くの人間はそうではない。ましてや、今から外資IT業界に挑もうとする君はそんなわかりやすい実績を持っていないだろう。だが、気落ちする必要はない。求められているのは完璧な人材ではなく「募集している特定ポジションで求められている実績/経験値を持つ人材」だからだ。

 

たとえば人材業界で毎日大量のコールドコールをかけた経験。教育業界で、自分のテリトリーの売上を伸ばした経験。もしくは社内業務を問題解決的視点で解決しコスト削減した経験。何であれ、アピールになるものを見つけて武器として磨いていけばいいのだ。

 

若さ=ポテンシャルの指標

若さは、武器だ。同じ仕事に応募するなら、若ければ若いほど良い。

20代なら経験がないのは当たり前だから「今から育てればいいか」とポテンシャル採用してもらえる。それが、30代となると相応の経験とスキルを持っていることが期待される。

 

若さは取り戻せない。君がまだ20代なら「ラッキー」と思いすぐに行動に移ろう。もし30代に突入していたら…?少々厳しい戦いになるだろう。だが、不可能ではない。自分の勝ちパターンを探して一点突破しよう。

 

英語力=社内コミュニケーションの指標

英語ができると何がいいのだろうか?直接『売上を上げる』ことにつながるスキルではない。だが、英語でスムーズにコミュニケーションできると社内で重宝される。以前こちらのブログエントリーでも書いたが、外資IT企業の日本法人において、英語が必要な場面はほとんど社内コミュニケーションだ。

日本オフィス内にリソースが足りないときに海外オフィスに助けを求めないといけないこともある。『グローバルアカウント』と呼ばれる、日本に本社があるが世界展開している企業を担当する際には、各国の営業と連携を取りながら進めないといけないこともある。あと、日本法人の規模が小さい場合には「上司が外国人」というパターンも割とよくある。

 

なので、英語ができるに越したことはない。だが、英語力は一朝一夕では伸びない。なので、現時点の自分の英語力や時間的な猶予と相談しながら、戦略を作っていく必要がある。

 

自分の『候補者力』を知るために最初にすること

候補者力判定テーブルを使ってみよう(超簡易版)

めちゃくちゃシンプルなんだけど、第一歩として役立つテーブルがあるので共有する。

以下の表で当てはまるところに○をつけてみよう。

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全部「はい」のあなたは

今すぐ転職活動して仕事みつかるレベル。転職する気があるならさっさと始めましょう。給料増えるよ。

 

全部「いいえ」のあなたは

正直、外資IT業界営業への転職はかなりのチャレンジになるだろう。経験や実績を違う方向で積み重ねてきたということだと思うので、そちらを伸ばした先にもっといい道があるかもしれない。

とはいえ、絶対に無理ということはない。僕の友人にも、30代で子育てをしながら、コツコツ英語力を高めて転職を成功させた人がいる。ただ、覚悟を決めて相当本気で時間と気力を投資する必要がある。

 

上記の2つ以外のあなたは

それ以外の人は、色々なパターンがあるだろう。2個「はい」があるとかなり見込みが高いけど、1個だからって完全NGというわけではない。英語は一応喋れるけど通用するレベルかわからない、とか、そもそも応募したい職種が明確でない、みたいなパターンもあるだろうし。正直、詳しく話してみないと判断は難しい。

 

そんなわけで、転職に迷っている人はトミオが30分のZoom面談をやってるので活用してほしい。条件は、外資ITへの転職を(今すぐ出なくても)検討していることだ。基本的に平日、土日問わず20時以降で相談を受けている。

 

外資IT転職相談の申し込み方法

 

1. LinkedIn, Twitter, またはEメール(kichikawa@challengerbase.co.jp)でトミオに連絡する(アカウントがあるならLinkedIn推奨)

2. トミオからの返信を待って時間調整する。返事がないときは見落としてる可能性があるので「返事がないぞボケ」とリマインドする

3.面談当日までに. 外資IT転職Zoom相談 初回ヒアリングシートに記入する

 

では、素敵なサラリーマンライフを!